◇ コ ラ ム ◇ JBLのスピーカー
2013.05.12
コラム
以前もこのブログで紹介したが、私は戦前のレコードを蒐集し、50年代(昭和50年代ではなく、1950年代!)の真空管アンプやスピーカーをはじめてとする日本一のアナログ再生をめざすべく、日夜オーディオの研さんを積んでいる。
驚くべきことには半世紀たっても基本的なオーディオのかなめであるスピーカーの原理は変わらず、コンパクトなスピーカーが安く大量生産されていても、50年代の世界でも著名なスピーカーには勝てないものが多いということである。
例えば、JBLのジェームス・B・ランシングが生前最後に製造にかかわったとされる1951年製のJBLのD1004なぞは、スピーカー自体の重さは半端ではないが、ものすごい良い音がする。
こんなビンテージオーディオ、それなりの希少価値があるのだが、妻や子供たちからすると粗大ゴミに過ぎないという。本当にいやになる。
JBLのD1004。その後一世を風靡したJBLの50年代半ばの最高機種であるパラゴンよりも音が良いと思うのは私だけであろうか。銘器といっても良いと思うのだが。