堀江社長の逮捕
ご無沙汰しております。みなさん元気ですか。
元旦より、広い選挙区街頭演説をしたり組織や権力に頼らない草の根運動を展開しております。
さて、今回ライブドアのホリエモンこと堀江社長が逮捕されました。
私の昨年12月24日付け(クリスマス・イブ)のブログ「弱肉強食型社会の到来」をもう一度抜粋して紹介します。
「我々日本人は長い歴史の中で「和をもって尊しとなし」(聖徳太子)、「弱きを助け、強きをくじく」(武士道)といった精神を重んじてきた。ところが、現在政府が押し進めている改革の中身や手法にはアメリカ的な価値観、すなわち行き過ぎた自由競争や個人主義があまりにも多く入りすぎている。このまま改革が進むと経済・金融の分野で「勝ち組」、「負け組」がますますはっきりするだけではなく、社会全体や日本人の精神まですさんだものとなってしまう。
村上ファンドの村上社長やライブドアの堀江社長のようにマネーゲームに狂奔し、「人心はカネで買える」と公言しているような人たちを時の政府もマスコミもおだてるような時代になった。世も末である。
大多数の日本人は、競争もするが協調の精神を重んじ一人勝ちにならないように配慮する。ヨーロッパでも同じだ。個人主義、市場原理主義はアングロ・サクソン的な土壌から生まれたものであって決して人類普遍の価値ではない。」
以上昨年書いたものを再度紹介した。ここで私は「堀江社長のようにマネーゲームの狂奔し、『人心はカネで買える』」と公言している人間を批判しようとしているわけではない。むしろ堀江氏は現在政府が進めている改革やマスコミをはじめとする社会の風潮の犠牲者ではないかと同情している。可哀想でしかたがない。つい数日前までマスコミはじめテレビであれだけもちあげたのはなんだったのか。もし本気で堀江氏の手法が良いというのであれば、逮捕されようがしまいがとことん堀江氏にとことんついていけば良い。
それを、堀江氏のライブドアに検察が動いてからあれだけ堀江氏をかついだ、自民党最高幹部はじめ大臣クラスの者が手のひらをかえしたように、堀江氏から距離を置いている。本当になさけない。
私だったらもし人間堀江氏に惚れているのであったら逮捕されようが最後の最後までかばうであろう。さんざん利用するだけ利用して苦境におちいったらポイ捨てするなんととても日本人の義理と人情の世界とほど遠い。
私はまじめにこつこつがんばっている人間をばかにし、これまで先輩がやってきた手法を壊して自分だけもうかればいいという発想の拝金主義者の堀江氏を現代のヒーローにまつりあげてきた一部マスコミは本当に最低の人種であると思っている。
マスコミこそが猛省するときがきたと思う。
平成18年1月24日(火)