昨日、私が幹事長をつとめる財政政策検討本部を開催し、第一生命経済研究所の永濱利廣首席エコノミストに「PB黒字化に代わる新たな財政指標の検討」というテーマでお話しを頂きました。

通常自民党内の会議は、マスコミに対し冒頭の取材、いわゆる「頭撮り」のみ可であり、会議内容は非公開とすることが多いですが、財政検討本部では講演部分も公開しており、記者の皆さまが参加できるようにしています。

財政政策は、わが国の経済、国民の生活を大きく左右するものであり、現下の経済情勢を適切に分析した上で政策を実行しなければ、経済の悪化や国民生活の不安定化を招きます。

先進国の中で日本だけ30年間給与が上がらなかったデフレの原因や、ようやく物価が上昇し給料も上がり始めていますが、国民の消費活動が活発ではなくデフレに逆戻りする可能性がある紙一重な現状などをしっかりとふまえ、「国民生活」を豊かにするために財政政策を考えなければなりません。財政の健全化が目的にはなってはなりません。

　わが国が、世界の中でも特異な財政ルールを課していることによって、国民生活に悪い影響を与えているのであれば、見直すことも重要です。