◎ 政 治 ◎ 西松建設違法献金事件その3
西松建設違法献金問題のポイントは、?いつ、どこの誰の知恵を借りて誰のためにダミーの政治団体を作ったのかということ、?表に出ている献金やパーティー券ではなくて、どのくらいの額の裏金が誰にわたったかということ。
したがって、?で国会議員あるいはその秘書が政治団体作りに関与していないか、?収支報告に掲載されていない多額の裏金が動いていないか、東京地検特捜部は調べているはずである。
例えば、以下のようなやりとり(あくまでも想像上)があったとする。
(○○建設幹部)「○○地方の最有力国会議員のA先生にひとつお願いがあります。われわれに公共事業の仕事をまわして欲しいんですけど。もちろんお礼もいたします。お礼はいただいた仕事の3%の額をA先生に献金します。」
(A代議士)「○○建設の名前が表に出るとわれわれもやりにくいなあ。そうだ、ダミーの政治団体を作ろうか。政治団体だから多額の政治献金ができるしな。よしこれでいこう。なんなら政治団体の作り方も教えてあげるよ。その代わり政治団体ができたあかつきには毎年○○千万円の献金よろしくたのむぞ。」
これは大変悪質なケースである。
それに比べて次のケースはどうか。
(B代議士秘書)「A代議士の秘書さんから一回につき30万円分のパーティー券買ってくれる親切な政治団体さんを紹介してくれましたけど、A代議士さんの紹介ですから買っていただいても良いですよね。」
(B代議士)「A先生の紹介だから大丈夫だろう。買ってもらいなさい。」
前者のケースは、○○建設と政治団体の関係を認識し、ひいては政治団体設立の悪知恵まで授けた極めて悪質なケースであり、後者は脇が甘いと言えば甘いかもしれないが、献金目的のための建設会社が作ったダミーの政治団体であることを知らずになんとなくパーティー券を買ってしまったうっかりケース。
当然検察側は押収した資料や逮捕した関係者の供述などから、「何じゃこりゃ。収支報告では、○○百万円のパーティー券だけ記載しているが、それ以外に数億円も裏金もらっていやがる。」、「おまけに政治団体の作り方まで教えてるじゃないか。」などという事実関係を引き出しているはずだ。
マスコミの報道や表に出ている事実関係だけで判断するのではなく、捜査する側の立場に立っていろいろと考えてみる必要があるのではないか。いずれにせよ、ひつこいようだが検察は「法と正義」にのっとってがんばっていると信じようではないか。郵政民営化利権問題もよろしくというメッセージをみんなで送ろう!!
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