次世代エネルギーと最先端の研究・開発実験装置の視察
2024.11.02
昨日、茨城県にある量子科学技術研究開発機構(QST)那珂フュージョン科学技術研究所と原子力研究開発機構(JAEA)原子力科学研究所を視察しました。
-量子科学技術研究開発機構(QST)那珂フュージョン科学技術研究所-
核融合反応で発生するエネルギー(フュージョンエネルギー)を生み出すための研究開発を行っています。フュージョンエネルギーとは、軽い原子核同士(重水素、三重水素)が融合して別の原子核(ヘリウム)に変わる際に放出されるエネルギーであり、太陽や星を輝かせるエネルギーでもあります。
①カーボンニュートラル、②豊富な燃料、③固有の安全性、④環境保全性といった特徴から、次世代のクリーンエネルギーとして期待されており、世界各国が国策として推進し、国際的な競争が激化しています。
フュージョンエネルギーの早期実用化を目指し、建設された世界最大のトカマク型超伝導プラズマ実験装置「JT-60SA」は、先日ギネス世界記録TM「最大のトカマク型装置」に認定されました。
フュージョンエネルギーの早期実現と産業化に向けて、研究開発力強化やイノベーション拠点化などの取組を加速してまいります。
原子力研究開発機構(JAEA)は、わが国唯一の原子力の総合的な研究開発機関として、J-PARCを活用した原子力分野の革新的な技術開発や、高エネルギー加速器研究機構との共同によるJ-PARCの利用促進などを行っています。
中性子やミュオンによって物質の構造や機能を解明する「物質・生命科学実験施設(MLF)」は、アジア・オセアニア地域における最高クラスの中性子・ミュオン実験施設として知られ、学理解明から産業応用に至る様々な分野における最先端の研究・開発が行われています。