◇ コ ラ ム ◇ 昭和の日と国旗掲揚
今日は先帝陛下の誕生日、「昭和の日」である。 今朝は午前4時30分、日の出前に起きる。そうだ国旗を掲げないとと思い玄関に国旗をかける。
昔は「旗日(はたび)」ということばを普通に用い、四大節等の公的な祝祭日以外に、毎月一日に戦時中には毎月八日に日章旗を掲げることが奨励されたという。
私が所有している戦前のSP盤にも当時の東京音楽学校(現東京芸術大学音楽科)の乗杉嘉壽校長が作詩した「国旗掲揚の歌」(昭和12年2月)という比較的希少なレコードがある。これはラジオJOAKの国民歌謡にもなった歌だ。この国民歌謡がつくられた背景には、当時の文部省の働きかけがあったようだ。日本国民は特に国旗掲揚を強制されていたわけではなかったので、国旗を掲げない家庭も結構多かった。そこで、「みなさん、なるべく国旗を掲揚しましょうね」という気持ちを込めて作られたいわば「国旗掲揚推進運動」の歌なのである。
私は欧州のドイツに10年ほど生活した経験があるが、国旗はドイツ国民同胞の一体感をかもしだすものとしてさまざまな行事に使われていた。特に東西ドイツ統一後それが顕著であった。アメリカにいたっては特に祝祭日でもないのに毎日国旗を掲げている家が結構ある。米国軍人が海外で戦争に参加している間国旗を掲げている家庭もあるらしい。とにかくどこにいっても国旗が目に付く。しつこいくらいだ。これもアメリカの文化なのだろう。
昔は学校に国旗掲揚式という行事があって、おごそかな音楽に合わせて国旗が静かにゆっくりと地上から天上へとのぼって、最後に掲揚塔にて日章旗が雄々しくかつ美しく翻る姿を全校生徒が整列して見守ったという。
そこには、日章旗を前にして美しいわが国の自然や歴史伝統文化に対する誇り、先人たちへの畏敬の念などが込められている。まさに修身で学んだこと歴史で学んだことなどを知識でなく、体で、五感で習得しているようなものである。
そうであるなら現代を生きるわれわれは「旗日」(注:ここでは、旗を掲げる日のことであって祝祭日という意味ではない)をどんどん増やし、機会あるごとに「さりげなく」国旗をかかげることからはじめたいと思うが、みなさんはどう思われるか。
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