◎ 政 治 ◎ 菅総理・仙谷官房長官と谷垣自民党総裁大丈夫?
今回の中国船船長の釈放の問題について、本当に信じられないようなことが次々とおこった。
総理官邸の了承なくして外交国防に関わる問題が那覇地検の判断で決められるはずもないが、未だに「官邸の政治主導」について認めようとしない。(検察主導国家?)
野党自民党の谷垣総裁もその真意は明らかでないが小泉政権の前例を踏襲して「船長を拘束せずに国外退去させるべき」というようなとんちんかんなことを述べたようである。自民党は本気で政権奪取する気があるのかといいたい。このままでは自民党の支持率はたいしてあがらないだろう。
本日ある会合で、私より、「元伊藤忠会長の丹羽中国大使から、本国の前原外務大臣、ひいては、菅総理、仙谷官房長宛にどのような『大使の意見具申』が公電ベースで送られたのか。」と外務省幹部にお聞きしたが、もちろん明確な回答はいただけなかった。公電ベースではなく、まさか某国情報機関つつぬけの電話ベースで、丹羽大使と仙谷官房長官の間で「尖閣諸島の問題よりも、中国とのビジネスの方が大切なのでここは中国様のご意向にそうような形で対処しましょう」などと相談したようなことはあるまい。
まあ今回のことではからずも平和ぼけ日本がいつまでも商人国家であり続けるのかそれとも再び誇りある国家に戻るのかどうか問われることになった。ちなみに小泉・竹中構造改革路線、「官から民へ」は日本が究極の商人国家をめざすべく提唱されたものである。オリックスの宮内会長あたりを経団連会長にでもなっていただいて、その後に丹羽大使のご後任の中国大使になられたらどうだろうか。
なんとなく、どこかの大国が絵を描いたような感じがする。中国も尖閣諸島の問題で大いに前進し、某大国も基地問題が大いに前進し、「日本を中国からお守りいただいてありがとうございます。これは貴国に対するほんのお礼です。」と物心両面で日本から感謝される。
いや、まさかそんなことはあるまい。勝手に想像力をたくましくしただけである。早くこの悪い夢がさめることを願うばかりである。