衆議院議員 静岡県第7選挙区城内 実

活動報告及びお知らせ
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◇ コ ラ ム ◇ 適正な農産物の価格 

2007.08.03 コラム

 昨日のTBSのピンポンを御覧になった川崎市在住のK.Kさん(40代、女性)から以下のようなメールを頂いたので紹介する。本当にごもっともである。
 「私は、川崎にて小さな青果店を自営でやっています。本日ピンポンを拝見しました。番組中奥様のコメントで100円以上大根の購入は考えるという意味のコメントがありました。家計を切り詰める切実さはわかりますが、これを聞かれた農家の方はがっかりすると思います。一本100円という価格が農家の労働に見合ったものなのか?
 おそらくそれはNOではないでしょうか。捨てていた葉っぱを味噌汁に使う等の表現の方がいいのではないでしょうか。安けりゃ安い方が良いという風潮の中、生産者が苦労して出荷したものを適正な価格で売ってあげたいと常々思っていますが、消費者にはそのような考え方、とても少ないと思います。子供の食べているお菓子の値段と比べてみても、大根が200円しようと、全部食べきろうとすれば、数種のおかずになるはずです。決してちゅうちょする価格ではないと思います。
 今回の中国製品の安全性に関する問題は、農業を考え直す布石になっていると思います。私どものように正直に商品に自信をもち責任を持って説明、販売する。昔ながらの商店は今の世の中に広めてください。
 接客の合間に数度に分けて書いたメールにて、読みずらいことと思いますが、未来を作り出す政治家の方に是非お願いしたいと思いました。
 最後には、こつこつと努力した者が選ばれるはずです。今後のご検討をお祈りしています。」
 このメール中で大変重要なご指摘は以下の三点である。
?一本100円という大根の価格は農家の労働に見合ったものではないのではないか?
?安ければ安い方が良いという風潮の中、むしろ生産者が苦労して出荷したものをより適正な価格で売ってその価格を消費者が受け入れるべきではないか。ところが、消費者にはそのような考えはとても少ない。
?正直に商品に自信をもち、責任を持って説明、販売するような昔ながらの商店は今の日本で少なくなってきている。
 市場原理主義の下、安ければ何でも良いという風潮がある。橋梁をはじめとする公共事業にいたっては、「安かろう悪かろう」で安全性に疑問が出てきている。そういう中にあって地域密着型でこつこつと良心的な商売をしている商店をつぶしてはならないと前から城内みのるは主張し続けてきた。所詮価格などはごく一部の側面であって、価格では表せない、信頼関係、アフターケア、安心安全、自治会活動等を通じての地域への貢献などがある。
 そのことに多くの消費者は気づいてないと言えばまったくそのとおりである。
 大根100円発言は、本当に私たち夫婦の不徳のいたすところである。農薬まみれで安心安全面で疑問な外国産ならいざしらず、国産の良心的な農家の方が生産し、良心的な地域密着型の商店で売られているような農産物は多少高くてもより「適正な」価格で買おうではないか。