衆議院議員 静岡県第7選挙区城内 実

活動報告及びお知らせ
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ACTIVITY

花粉症

2006.04.18 政治

 ちょうど十年前に花粉症にかかった。五年間ドイツに滞在していて戻った直後のことであった。目がかゆくなり、くしゃみをし、軽い風邪の症状になった。それ以来毎年春の訪れとともに花粉症にかかってしまう。
 自分はまだ症状が軽い方であるが、重い症状で苦しんでいる人のことを聞くと同情してしまう。「笑う回虫」を書かれた藤田紘一郎先生によると、日本人が回虫、蟯(ぎょう)虫、サナダムシといった寄生虫と共生しなくなってからアレルギー症が多発するようになったとのことである。確かに世間では「抗菌」グッズが売れていることに象徴されるように、神経質すぎるひとたちが増えてきている。回虫がいようものなら若い女性はそれだけでこわがり、速攻で駆除するであろう。それでいて、防腐剤、農薬をはじめとして化学物質が入ったとても体に良いとは思われない食料品を平気で買って食べている「きれい好き」のひとたちが大勢いるのが不思議でならない。
 要は健康に良いか悪いかというごく単純なものさしで判断すべきであり、寄生虫が気持ちが悪いとか、ばい菌がきらいだとかいった主観的でかつ時として偏見にみちた判断をすべきではないのではないか。この世の「清潔関連産業」に関しては、化学合成製品を中心にテレビ・コマーシャルを通じて盛んに宣伝が行われているが、こうした商業主義に洗脳されるのではなく、消費者一人一人がきちんと判断してより良い商品を選んでもらいたい。例えば、備長炭、竹炭、竹酢液、ヒノキチオール等の天然の素材による防腐、脱臭、抗菌効果が評価されるようになってきている。
 いずれにせよ、あまり清潔すぎるのは考えものである。寄生虫の大権威であらせられる藤田紘一郎先生ではないが、おなかに善玉の寄生虫でも飼って花粉症を治療してみるというのも良いかもしれない。
                                4月18日(火)