衆議院議員 静岡県第7選挙区城内 実

活動報告及びお知らせ
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村上ファンドと懲りない面々

2006.06.08 政治

 ついに村上氏が逮捕された。今日スイス在住のQ氏から電話があった。Q氏はスイスの有力者であり、昨年末には既に村上氏がやっている詐欺的な株価操作はあまりにもめちゃくちゃであり、早晩司直の手が下るだろうと予言していた。意外にも1月に堀江氏が逮捕された。その時Q氏曰く、「順番は違ったが本家本元は村上でその次はおそらく○村だ。いずれ近いうちにやられるだろう」と。
 「村上ファンドが買う株は上がる」と信じ込まされてきたちまたの投資家たちが、「買い」に走ったから実体以上に株価があがった。とても身元をあかせない莫大な怪しい資金を使って、全国の一般投資家たちをだまし、株価をつりあげ自分だけが利益を得る手法でさんざん儲けただけの詐欺師だ。この村上氏のすごいのは、買収する会社の株主の名簿を出せとかひとさまに透明性を要求するくせに、自分が集めた資金の出所については黙っていることである。外国から集めた資金の中に、武器商人の資金や麻薬関係といった闇勢力のマネロン資金はよもや入っていないか。堂々と言えるのかどうか正直に言ってもらいたい。
 Q氏はスイスの金融界の人脈と近く、4月中旬に電話があり、村上氏は連休明け頃に逮捕されると言っていた。一ヶ月たち忘れた頃に村上氏の逮捕。衝撃的というよりも何で今頃という感じであった。
 しかしそれにしても、村上氏、堀江氏や○村氏の言うことなすことを信じて株を買って大損をしたお方は今どういう心境なのだろうか。今の政権になってから「自己責任」という言葉が強調されるが、この一言で切り捨てられるのだろうか。政府はこの稀代の詐欺師たちに対してどういう態度をこれまでとっていたのか。特にマスコミは一般国民に何度も注意喚起したというのか。私はこの詐欺師たちのうさんくささに数年前から警鐘をならしていた知識人を何人も知っている。私自身いろいろな人から反論されたり、罵倒されてもおかしいものはおかしいと言い続けていた。しかし、大部分のマスコミはなぜかほとんんどそういう声をとりあげなかった。私は今の政権の最高幹部が堀江氏や村上氏、○村氏を改革の旗手としてもてはやしたとは信じたくないが、そう誤解されるようなことはなかった。
 まず、反省すべきは一般国民をミスリードした関係者ではないか。そういう反省の声が聞こえてこない。あっても報道しないのか。都合が悪くなるとしらんぷりを決め込む。いさぎよくない。こういうことがまかりとおる本当に不可思議な世の中である。関係者は責任をとらずに被害者に「自己責任」という。国民の怒りの声はほとんど聞こえてこない。権力者(含む第四権力のマスコミ)という懲りない面々にとってはこんなに楽な時代はない。まことに一般国民もなめられたものだ。
                                 6月9日(金)