◎ 政 治 ◎ 中国の安重根記念館建設について
2014.01.22
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近代日本の礎を築いた明治の元勲であり、初代総理大臣として国会議事堂中央広間に銅像が建立されている伊藤博文公を暗殺した安重根の記念館が、中国北東部のハルビン駅に開設された。
安重根は、当時の我が国の刑事司法制度に則って死刑判決を受けた人物であり、こうした者を讃える施設の建設は、到底受け入れられるものではない。
今回の記念館建設は、石碑建立を求めた韓国の朴槿恵大統領の直訴に中国の習近平国家主席が応えた形で行われたという。
安重根は韓国国内でこそ英雄視されているが、第三国である中国に対して記念施設等の建立を求めるのは、あまりに度を越している。
特に中国が今回の施設建設を1つの外交カードと考えていると思われるが、北朝鮮問題で我が国と安全保障上連携する必要のある韓国がここまで執拗に対日批判を繰り広げるのは異様であり、理解に苦しむ。
わが国として、あらゆるチャンネルを用いて、中国及び施設建設を促した韓国に対して厳重な抗議を行い、両国によるこれ以上の対日批判を封じねばならない。
またあわせて、関係各国に対しても誤った印象が広まらぬよう、客観的事実に基づいた歴史認識に関する我が国の立場を積極的に発信する必要があろう。