北方の無人島命名権
2017.02.16
政治
これまで名前がついていなかった北方領土周辺の無人島について、ロシア側が旧ソ連軍幹部の名前にちなんで命名しました。具体的には、第二次世界大戦の日本の降伏文書にソ連代表として署名したデレビヤンコ将軍の名前や、グネチコ将軍などの名前をつける旨の政府令にメドベージェフ首相が署名したとのことです。
今回命名された対象の中には 、北方領土に含まれるものもあります。菅官房長官は、閣議後の会見で「我が国の立場に相いれず、極めて遺憾であります。」と述べており、我が国としては受け入れがたい事であります。
先般、山口県を訪れたプーチン露大統領との首脳会談では、北方領土での「共同経済活動」を行う合意がなされましたが、今回の無人島命名というロシア側による主権の主張は日露平和条約締結とは逆行する問題であります。
このような問題が生じないようにも、引き続き北方四島の帰属の問題を解決することが先決であります。