自衛隊機の貸与
2017.03.28
政治
昨日27日、フィリピンの海軍基地にて、我が国がフィリピン側に貸与する海上自衛隊の練習機「TC90」2機の引き渡し式典が開催されました。
今回貸与された海上自衛隊機「TC90」は、南シナ海における警戒監視活動等に活用されるとのことです。
国際社会と連携した安全保障が求められる今日において、防衛技術移転三原則に基づく技術協力は、両国の相互理解や相対的な防衛力強化に繋がります。
日本とフィリピンはともに、極東における海洋国家であり、シーレーンの安全確保が国家の存立にとって死活的な問題であります。今回の貸与は、海洋進出を繰り返す中国に対する牽制・監視強化に役立ちます。
防衛技術協力や国際共同開発は、防衛力の強化や国内産業の高度化を促し、国内雇用の受け皿となり、経済効果を及ぼすことが期待されます。今後も、防衛技術移転三原則に基づき、友好国と相互に防衛力を研鑽し安全保障を維持してまいります。