国際合意の誠実な履行を望む
2017.12.21
政治
12月19日、韓国の康京和外相が来日し、安倍首相を表敬訪問した後、河野太郎外相と会談しました。
外相会談では、河野大臣より、いわゆる「慰安婦問題」に関する日韓合意が着実に履行されることが重要であるという、従来からの我が国の立場が、改めて強く主張されました。これに対して康外相からは、自身のもとに設置された「慰安婦合意検討タスクフォース」の議論の状況について説明があったのみです。同タスクフォースは、あくまで韓国国内において日韓合意の過程を検討する機関であり、そこでどのような議論がなされようと、政府間で結ばれた合意を覆すようなことは許されません。
現在もソウルの在韓日本大使館前には慰安婦像が設置されたままであり、在外公館の尊厳を傷つける異常な事態です。
文在寅政権になって初の韓国外相来日であり、日韓関係について前向きな展開を期待しておりましたが、日韓合意の誠実な履行について進歩が得られなかったことを残念に思います。
我が国の名誉を守るため、この問題にも引き続き真剣に取り組んでまいります。