◎ 政 治 ◎ プライマリーバランスと叫ぶ連中のバランス感覚を疑う
プライマリーバランス、すなわち基礎的財政収支(注)の黒字化を叫ぶ連中がいる。ほとんど新興宗教に近い狂信的な人たちばかりだ。私城内実の造語に、「カイカク真理教」、「カイカク原理主義」、「構造カイカク路線」(いんちきな改革だからカイカクとカタカナで表記)があり、関岡英之氏の造語で「改革(リフォーム)詐欺」があるが、ここで新たにプライマリーバランス黒字化論者のことを「プライマリーバランス教徒」と呼ぶことにしよう。
「教徒」のうちはまだ良いが、先日も包丁を使った物騒な事件があったが、プライマリーバランス「凶徒」とか「暴徒」となると本当にこわい。だいたいまともな市民は、「プライマリーバランス」なんていう外来語を使うところになにかうさんくささを感じないのだろうか。日本人なら日本語で「基礎的財政収支」といえば良いではないか。「グローバリズム」とか「コムスン」とか「ライブドア」とか村上「ファンド」とか「NOVA」とか「オ○ッ○○」(危険なので伏せ字で。○部分はご想像におまかせします。)やたらと外国語やカタカナを羅列する。舶来品に弱いひとの良い島国の日本人をこれでもかとだまそうとしているかのようである。
?年間三万人の自殺者が出ているのに、「歳出削減、増税してプライマリーバランスを黒字化しよう!」
?ガソリンがこれだけ高騰して市民が苦しんでいるのに、「歳出削減、増税してプライマリーバランス!」。
?派遣社員がどんどん増えていて昔では考えられないような殺人事件が起きているのに「歳出削減、増税してプライマリーバランスを黒字化しよう!」
むかし、「トリスを飲んでハワイに行こう!」という広告があったが、「プライマリーバランスを黒字化して地獄に行こう!」と私には聞こえるが・・・・。
「えっこれだけ景気が悪いのに増税するの」というお方に参考になる記事を紹介しよう。
見出し:基礎的財政収支、2011年度、赤字3兆9000億円、内閣府試算 増税論議に影響も
記事より抜粋:太田弘子経済財政担当相は諮問会議後の記者会見で「(基礎的財政収支)黒字化目標は必ず達成する。方法は三つしかない。歳出削減、成長力強化による税収増で足りなければ増税だ」と述べた。(2008年7月23日付け中日新聞朝刊一面より)
竹中平蔵元大臣の仲間で竹中平蔵氏の代わりに政権に入り込んでいる太田弘子氏は無自覚にすごい発言をしたのである。?「黒字化目標は『必ず』達成する」としていること、そのためには、?「増税」も選択肢の一つでやむをえないとしていることである。
こういう、庶民が自殺しようが格差が広がろうが、自暴自棄に陥って殺人をおかそうが、一定の収入を保証されている官僚も足下に及ばないくらい既得権ずぶずぶの、以前更迭された本間正明とそのお仲間の学者の方々には全くどうでもよいことなのだろう。官僚もこういう連中から矛先を向けられ悪者扱いされてがまんしている。だから私は日本の官僚のことをマゾヒストと呼んだのだ。居酒屋タクシーでさんざんたたかれた財務官僚のみなさんのご意見を是非聞いてみたい(コメントの書き込みは自由。)
ここで城内実から今日の一句。
「国ほろびてプライマリーバランスあり」、「プライマリーバランス健全化しますかそれとも人間やめますか」
(ところで、人権擁護法案が成立するとこのブログに書かれた関係者が「著しく不快」に感じ、「困惑」した場合、私城内実は人権委員会より合法的に国策捜査の対象となり、裁判で年月をかけずに短期間に人権侵害者として認定されてしまうんである。「人権擁護法案とおしますかそれとも日本人やめますか」)
(注)基礎的財政収支、いわゆる「プライマリーバランス」とは、国の財政状況を示すものであり、国債などの国の借金を除いた歳入と、過去の借金の元利払いを除いた歳出を比較したもの。歳出の方が多ければ赤字となり、将来の借金負担が経済規模に比べ増大することになる。黒字になれば、新たな借金は過去の借金返済に充てられるため、財政が健全であることを示す。政府大本営は歳出削減などで、2010年代初頭の黒字を目指している。
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