衆議院議員 静岡県第7選挙区城内 実

活動報告及びお知らせ
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夕飯

2006.10.31 政治

 今日地元のある地区を挨拶廻りした。日もくれて暗くなったので、住宅密集地を避けて浜名湖の沿岸部の通りの集落を西から東へ一軒一軒廻ることにした。
 五件目くらいのお宅の玄関に入ったら、いきなり何で「うちの敷居をまたいだのか。おまえなんかとっとと帰れ。」と言われた。その方(Y氏)曰く、熊谷弘元代議士を10年以上応援し、その後私の選挙も応援してくれて、前回の選挙で何日も地元や知り合いを頼んで歩いてくれたという。私は無礼にも、落選して一年経って初めてこの方に挨拶に来たわけである。その方は浜名湖で漁師をしており、また畑を持っていて農業にも携わっている大正生まれの80歳の方である。見た目はどう見ても60代くらいにしか見えないが、日焼けした顔には人生のさまざまな苦労を経験した素晴らしい男の顔がある。
 いろいろとお説教を聞かされたが、人生の先輩からの言葉は重みがある。30分以上お小言を玄関先で聞いていると、おいしそうな夕餉のにおいがした。「台所から良いにおいがしますね」と言うと、「おまえ飯食っていけ」という。ちょうどおなかもすいていたので、24歳の良く働く秘書のN君と一緒にごちそうになった。Yさん曰く、「ろくなものがないが食べていけ」と言われた。長野県でとれたきゃらぶきや金山寺味噌、自家製のらっきょう、梅干し、鯖の味噌煮などなど本当においしかった。お米も自家製の新米だからおいしい。ついおかわりをした。しまいにはおかわりのごはんもすっかりなくなった。
 私はどちらかというと、美食家ではない。粗食をむねとするが、ある意味では贅沢である。お米や野菜も支援者の方が丹誠込めてつくった最高のものをいただいているし、味噌や醤油も小さなお店がつくっているものをわけてもらっている。
 飽食の時代にあって、一番贅沢なのは、おいしいお米とおいしい水ではないだろうか。もっと贅沢なのは、おいしいお米と水でつくったお酒である。おいしいお米があれば、ちょっとした漬け物で充分である。お茶もおいしい山の水があれば都会で飲むよりも100倍おいしい。
 Yさんのお宅を出る際に、お米を半俵(約30キロ)いただいた。苦労して収穫したお米を頂いたわけである。本当にうれしい。私も、見よう見まねで田植えをし、収穫もした。しかし、毎日毎日、作物をしっかり育てている本職の方々にはかなわない。頭が下がる思いである。
 こうした一生懸命農作業や漁業にいそしんでいらっしゃる方々のためにも、しっかりとした血の通った政治をしていきたい。
 Yさん、おいしい夕ご飯ありがとう。
                            10月31日(火)