2010年尖閣諸島沖漁船衝突事件における当時の政権の関与
2020.09.09
政治
10年前の民主党政権時、平成22年9月7日に尖閣諸島沖の領海内で発生した海上保安庁巡視船と中国漁船の衝突事件で、当時の菅直人首相が中国人船長の釈放を求めたことを、 前原誠司元外相が産経新聞の取材に対し明らかにしました。https://www.sankei.com/politics/news/200908/plt2009080001-n1.html
10年前私はこの事件を受け、法務委員会において、官邸の政治的判断があったかどうかに関して、当時の柳田法務大臣に対して質問しています。さらには、「今のうちに、実は政治的な判断をしたんです。国民の皆さんどうかご理解ください」と言った方がいい。後で取り返しのつかないことになるという旨の忠告までしています。
それに対して当時の柳田法務大臣は、「法と証拠にのっとって適切に判断したものと承知している」と答弁しましたが、 前原誠司元外相 のインタビューによれば、これが嘘だったこととなります。
私が指摘していた通り、 菅直人元首相の政治的判断が中国人船長の釈放に関与しており、「法と証拠にのっとって」された判断ではないということです。
「昔のことだから」といって許されるものではありません。この事件は、わが国の国家主権に対する重大かつ悪質なる挑発であるとともに、国籍関係なく明らかに違法行為、犯罪行為を行った者に対して「官邸の意向」で、司法の判断を歪めたのです。
※2010年 10月22日 法務委員会での質問はこちら
https://kokkai.ndl.go.jp/minutes/api/v1/detailPDF/img/117605206X00220101022