中国で海上警備にあたる中国海警局の任務や権限を定めた「海警法」が本日施行されました。中国海警局は2013年に統合され、2018年に中国人民解放軍最高機関である中央軍事委員会の指揮下にある武装警察に編入されています。そして今回の「海警法」で、停船命令等に従わない場合の武器使用や、管轄海域や島などに外国が設けた建造物を強制的に取り壊せることなどの権限が付与されました。　

　軍隊と一体化している中国海警局から海上における人命や財産を守っている海上保安庁は、海上保安庁法で「軍隊の機能」が否定され、武器使用も厳しく制限されております。海上保安庁だけでは危険性が高く、限界があるのが現状です。海上保安庁だけでは対応できなくなり自衛隊を出動させ、「日本が軍事行動をエスカレートさせた」という既成事実を作ることが中国の策略です。

　海上保安庁の強化は当然のこと、中国に対し反発しているＡＳＥＡＮ諸国や米豪印と連携を深め、中国包囲網を作っていかなければなりません。