ALPS処理水の海洋放出について
2021.04.15
政府が2年後を目途に、ALPS処理水を海洋放出する方針が決定し、国内外で大きな反響を呼んでおります。
「ALPS処理水」とは、東京電力福島第一原子力発電所で発生している放射性物質を含む汚染水を、ALPS等の浄化装置によってトリチウム以外の放射性物質を取り除く処理を行ったものです。
ALPS処理水の処分の際には、2次処理や希釈によって、トリチウムを含む放射性物質に関する規制基準を大幅に下回ることを確認し、安全性を確保することとしています。
フランスや韓国など、海外の原子力施設からも、各国の規制基準を遵守して、トリチウムが排出されています。
あたかも規制基準値を超える放射性物質を含む水、あるいは汚染水を環境中に放出するかのような誤解が一部にありますが、全くもって事実に基づいておりません。
また、日本の処理水放出に対し、韓国の文在寅政権は撤回を求め国際海洋法裁判所提訴を検討すると発表。さらには中国共産党政府も同様の批判をしておりますが、笑止千万です。根拠に基づかない感情的な両国政府の非難に、「またか」と思います。
ちなみに韓国のソウル総合ニュースによると、処理水の海洋放出について、昨年韓国政府は「科学的に問題ない」と結論を出していたそうです。
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20210415001200882
わが国はIAEAなどの国際機関とも協力しながら淡々と科学的根拠を示せばいいだけです。
また、歴史問題のように中韓の事実に基づかないプロパガンダを世界に広められる前に、わが国は徹底的に科学的根拠、真実の周知をおこなわなければなりません。