◇ コ ラ ム ◇ フジバカマ(写真付)
2008.11.30
コラム
週末あるかや葺きの古民家にて「語る会」を開催。この古民家は志の高い会社経営者のNさんが所有しており、仲間とともに4年近くかけて昔のおもむきを残したまま増改築した物件である。自然に囲まれた大変すばらしい場所にある。
みなさんと一緒に手作りの料理を食べてこれからの日本のあるべき姿について語る。時間があまりなかったので残念だったが、また第二回目の会をやろうということになった。
庭に目を向けると絶滅危惧種に指定されているフジバカマ(藤袴)が咲いていた。キキョウ(桔梗、園芸種ではなく野生のもの)もほとんど見られなくなったがフジバカマも珍しい。どちらも万葉集の秋の七草だ。
家に帰って植物に詳しい長男にフジバカマを知っているかとたずねたら、実物はみたことはないが図鑑にのっていたとのこと。それでは、キキョウは知っているかと訊くと、台所の方から白い根っこを何本か持ってきて、これがキキョウの根でこれでお薬を作ると言っている。キキョウといっても庭に植えた園芸種であるから本当に薬になるかどうか分からないが、良く知っているなと関心した。ドクダミ茶やにがみの強いセンブリなども平気で飲む変わった小学三年生だ。
案外子供の方が大人の私たちよりも自然に精通していたりする。今回のことでこれからもっともっと自然に目を向け自然を大事にしないといけないと教えられた気がする。来年はこの古民家に子供たちを連れて行き、大自然に触れさせて、われわれ日本人が失いつつある感性、霊性を自然との対話の中から身につけさせたい。
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