◇ コ ラ ム ◇ オーディオマニア(写真付)
今日の午後オーディオ愛好家でいらっしゃるH工業所のHさんのご紹介でNさんのお宅をおじゃました。Nさんのお宅には超高級アンプやスピーカーがずらりと並んでいた。マークレビンソン(Mark Levinson)やマランツ(maranz)、ヤナギヤ電機のmiradなどの超高級プリアンプ、パワーアンプがあちらこちらに置いてある。
特に圧巻だったのがあの伝説のJBLパラゴン(paragon)。それが部屋の奥にでーんと構えておられる(人間でもないのに思わず敬語を使ってしまうくらいの威厳あり)。浜松市内ではS鉄工の会長さん宅で見ただけだ。もう一台浜松市内にあったとは驚きである。パラゴンは50年代の終わりから80年代半ば頃まで約30年の長きにわたって職人さんがこつこつ手作りして作られた左右一体型のオールホーン形式のスピーカー。ここまでくるとスピーカーというよりも、高級家具かはたまた大型の木製楽器である。
そしてその脇にはさりげなくデンマーク製の超高級スピーカー、ディナウディオ(Dynaudio)のテンプテーション(temptation)様がにょきっと屹立しておられる(またまた敬語を使ってしまった)。すごい!の一言に尽きる。この棒のようなもの二本で高級外車が一台買えまっせ。
Nさんお手持ちのCDやLPレコードをこれらの超高級オーディオ機器で聴かせていただく。現代的な音を聴くにはやはりDynaudioのtemptationが最高だろう。シャープで臨場感あふれるサウンドが楽しめる。演奏者の息づかいや心臓の鼓動までが聞こえてくるようだ。
他方で50年代や60年代のジャズやシャンソンなどを聴くにはパラゴンの方に軍配があがる。中音域が良くのびているし、低音も迫力がある。
最後にNさんが30年近く愛用しているタンノイ(Tannoy)の?LZを聴く。外見上はごくふつうの中型スピーカーである。驚いたことにそれがなんともいえない良い音を出す。ヴォーカルなんか最高に良い。理屈抜きに良い。力強くかつ温かく優しい音がとめどもなく流れてくるのだ。音にたましいが宿っているといっても過言でない。Nさんが永年愛用してきたからか。Nさん自身も分からないと言う。以前お持ちになっていたタンノイのWestminster Royalより良い音がでるというから驚きだ(Westminsterは確か一本200万円くらいはするはずだ)。
私も50年代(昭和ではなくて西暦!!)のアンプやスピーカーを使ってSPレコードを聴いており、どちらかというとマニアックな方だが、たった1メートル程度のケーブルに80万円近くかけるHさんや今日おじゃましたNさんクラスになるとマニア度というかこだわり度は本当に桁外れだ。Nさんのようなお方がヤナギヤ電機さんの隣り、しかも我が家から歩いていけるご近所に住んでおられるとは。
いずれにせよ、オーディオの世界は奥が深くておそろしい。でも楽しい・・・・。Hさん、Nさんに心から感謝申し上げる。
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