◎ 政 治 ◎ 麻生太郎総理の郵政民営化見直し発言
5日、麻生太郎総理は衆議院予算委員会で、一昨年の民営化に伴い四分社化された日本郵政グループの経営形態について、四分社化体制の見直しが必要との考えを示した。(筒井信隆議員(民主党)の質問に対し、「四つに分断した形が本当に効率としていいのか。もう一回見直すべき時にきているのではないか」と答弁。採算性やサービス向上の観点から見直しが必要との考えを示した。)
麻生太郎総理がカイカク利権勢力の圧力に負けずに久々に勇気ある発言をしたなと感心したら、同日夜、総理官邸で記者団に対し「(政府の)郵政民営化委員会の答えを受け取るのがわたしの立場だ。(見直し)内容について、わたしがこうしろああしろと言う立場にはない」と述べ、予算委での発言を修正、事実上取り消した。まことに残念であった。
ところで、「かんぽの宿」の疑惑が一部週刊誌等で報じられているがこの問題は今後どうなるのであろうか。リクルート事件を上回る戦後最大の疑獄事件に発展する可能性があると思うのだが。かつて検察は村上ファンドの村上社長、ライブドアの堀江社長と、どちらかというと小者だけの逮捕で打ち切りにし、結局背後に控えていた巨悪まで捜査のメスをいれなかった。「上」の方で「決着済み」なのだから今回も重い腰をなかなかあげないだろう。
私が四年ほど前に作った造語に「カイカク利権」があるが、最近この「改革利権」ということばがあちこちで使われるようになった。産みの親としてうれしい限りである(なお、「カイカク利権」の他に「カイカク原理主義」、「カイカク真理教」が城内実の造語で「リフォーム(改革)詐欺」が関岡英之氏の造語)。
1月31日のブログ「米国型モデルの崩壊」のところで、日本の郵政民営化問題とは、「日本国民全員の幸せのために使うべき日本の貴重な資産を、一部のはげたか外国金融資本とその手先に格安で払い下げること」と書いたが、「その手先」とは「その手先の日本人」のことである。
誰のことかここで具体的な名前をあげることは避ける。みなさんのご想像にお任せする。
郵政民営化のからくりが国民の知るところとなればほとんどの国民は怒り心頭に達し、自公政権も簡単にふっとぶであろう。
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