本日78回目の終戦の日にあたり、先の大戦で尊い犠牲を払われた英霊に謹んで哀悼の誠を捧げます。

　私たちが今日享受している平和と繁栄は、深い愛国心と愛郷心をもった先人たちの尊い命の上に築かれていることを、私たち日本国民は決して忘れてはなりません。

　現在の世界情勢に目を転じれば、ロシアによるウクライナ侵略や、東シナ海・台湾海峡・南シナ海における中国の軍事力による現状変更の試みなど、国際社会の秩序は極めて不安定になっています。戦争の惨禍を繰り返さないため、国民の生命や財産を守るためには、こうした現実から目を背けてはなりません。

国際社会の平和と安定を守るために、国民の命と暮らしを守る防衛力の強化や、自由・民主主義・法の支配などの価値観を共有する国々との連携強化が不可欠です。

　英霊への畏敬の念と戦争の教訓を未来永劫伝え、先人がつくった歴史と伝統、文化を守り、わが国が国際社会の平和と安定に引き続き寄与するべく、今後とも尽力することをお誓い申し上げます。