◇ コ ラ ム ◇ 城内実の音響機器
久しぶりに音響機器に電気を通した。本当は電化製品、特にオーディオ機器はこまめに使わないとどんどん劣化していくが、忙しいのにかまけてほったらかしにしてきた。
実は私は結構趣味人で、レコード蒐集だけでなく音響機器にもこだわっていた(過去形)。もちろん上には上がいるが。
レコードプレーヤーはなんといってもガラードだろう。本当はガラードの301(ハンマートーン)が欲しかったが、後継器の401よりも高額なのであきらめることになる。
パワーアンプはマッキントッシュMC30(1955年発売)を二台。なぜ二台かというとモノラルなので二台必要というわけ。プリアンプのC20(前期型)が「病気療養中」なので現在真空管アンプは使っていない。眠った状態だ。
その代わりにサンスイ社製の名機AU9500(1972年発売)を代用している。このサンスイのアンプとはかれこれ20年以上もつきあっている。70年近く前のSP盤を聴くのに重宝している。
スピーカーのロゴを見るとさりげなくJENSENとある。われながらしびれる。JBLやタンノイでないところがちょっとしたこだわり。
サンスイのアンプは40年近く前のもの、マッキントッシュの真空管アンプにいたっては50年以上も前のものである。その時代の最高の音が出る。音響機器を半世紀近くも捨てずに使う。どんどん環境に優しい製品に買い換えるよりも何十年も修理をしながら同じものを大事に使い続ける方が地球環境に対する負荷がずっと少ないと思うのは私だけであろうか。
いずれにせよ、本当に良い製品は作り手の魂がこめられており、古くても良いものは今使っても良い。私は、趣味の分野でもなるべく妥協を許さず、こだわりや信念を大事にしてきたが、他の分野でもどんどんホンモノ志向が強くなっていく。人生いろいろな楽しみがあって本当に楽しい。
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