◇ コ ラ ム ◇ 菓子職人と共存共栄型社会(写真付)
今日ある地区をまわったら昔ながらのお菓子を作っている職人さんの仕事場を見せていただいた。私の祖母の父親は佐久間町の西渡というところで明治から大正時代にかけて「大和屋」という菓子屋をいとなんでいた。昭和に入って西渡の大火事で店が焼けてから浜松市内の海老塚町に越してきて「磯浜」という屋号に変え、つい最近までその長男、すなわち私の祖母の兄弟が店をきりもりしていた。
店には栗の形をした「くりせんべい」や昔なつかしい甘いせんべいが菓子職人である店主によって一枚一枚丁寧に焼かれていた。
こうしたお店は小泉竹中構造カイカク路線のせいでどんどんつぶれてきている。なんでもかんでも規制緩和路線で商店街がシャッター通りと化している。政治は結果責任が重要である。口先だけのパフォーマンスは政治家ではなくて政治屋のやることである。
本家本元のアメリカでさえ、行き過ぎた規制緩和路線や市場原理主義を見直しているのに、アメリカ流の自分勝手なグローバルスタンダードを「バスに乗り遅れるな」とばかりに日本に取り入れてきた連中は、だんまりを決め込んでいる。ひどいのになると自分たちの間違った政策のせいで経済が低迷しているのに、ひとごとのように「経済危機と戦う」などと言っている政治屋もあちこちにいる。国民をなめているとしか思えない。竹中平蔵氏とそのお仲間がどんなに詭弁を弄しても、日本をあれだけ非難したアメリカ政府が今や投資銀行だけでなく証券会社にまで護送船団方式で国民の血税を投入している有様なのだ。もう勝負はついている。
私はヨーロッパに10年近く滞在したが、日本もかつての日本のようにあるいは今のヨーロッパのようにまちのお菓子屋さんといった個人商店を守る共存共栄型の社会にもどさなければならない。
菓子職人の方々が何代にもわたってその技術を後継者に伝えていく。そんな日本の社会がいずれ近い内に小泉竹中構造カイカク路線の大幅見直しとともに実現するであろう。
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