◎ 政 治 ◎ 解散総選挙の時期
障害者団体向け割引郵便制度の悪用をめぐる虚偽公文書作成事件で、大阪地検特捜部は14日、雇用均等・児童家庭局長、村木厚子容疑者(53)を逮捕した。現在特捜部は、村木容疑者より国会議員からの障害者団体証明書を偽造するまでにいたる具体的な圧力があったかないか、あったとしたら誰かいつどのような形で圧力をかけていたのか鋭意取り調べを行っているところである。
プロの検察官にかかったら、特に地検特捜部に所属するエース級の検察官であれば、容疑者がどんなにがんばって否認しても、だいたい3?7日くらいで具体的な供述を引き出してしまうそうなので、近く新聞の一面トップに「民主党の最高幹部X議員事情聴取か」なんていうリーク記事が掲載されないとも限らない。この事件は官僚の逮捕というトカゲのしっぽ切りで終わるような事件ではないはずだからだ。
民主党のスキャンダルに発展すれば、鳩山邦夫総務大臣の事実上の更迭と西川日本郵政社長の続投で支持率が急落している自民党としては、西松事件で小沢一郎民主党代表(当時)の秘書が逮捕された事件以来の「神風」が吹くことになる。
おそらくここで解散の絶好のタイミングを逃したら麻生政権もおしまいだろう。したがって、現在まことしやかにいわれているのは6月末頃の解散で、投票日は8月2日、場合によっては7月26日(ただし仏滅)、7月19日の早い段階という説もある。しかし、麻生総理がどうでるかは本人しかわからない。(本人さえ分からないかもしれない。)
ここにきてもし民主党の大物国会議員関係者逮捕、民主党の支持率低下などということになると、民主党及び一部の国民からまた「国策捜査」の大合唱となろう。野党の「国策捜査キャンペーン」で場合によっては、かえって民主党の支持率が上がり、自民党の支持率が急落するかもしれない。当事者が合理的な判断をするのであれば、この事件も西松建設事件も衆議院選挙後に国会議員関係者の本格的捜査ということになるのだが、実際はどうなるのだろうか。
いずれにせよ、また「嵐の前の静けさ」がきたような感じがする。国民もマスコミも明日から来週末にかけてのいろいろな動きから目がはなせないだろう。
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