◇ コ ラ ム ◇ 尖閣問題と劉暁波氏のノーベル平和賞
2010.10.14
コラム
このたびの尖閣諸島を巡る中国の対応で、はからずも日本国民の大部分は中国に対する淡い期待や幻想が一気に吹き飛んだであろう。日本国民は極端な方向に走りがちである。片思いの恋いが裏切られて急に近親憎悪に走る。
私は、日本はもう一段高い所に立って、淡々と中国の民族性(シナ根性)を見極めた上で、アングロサクソンや某民族よろしく冷徹に彼らの思考パターンを熟知した上で適切に対処すべきであると考えている。中国のような国が、次に打って出る行動を予測するのはそれほど難しくない。例えば中国漁船(?)の船長を釈放すれば、当然日本政府に対して謝罪と賠償を要求してくることは火を見るより明らかである。
それにしても、日本の人口の10倍以上もある10億以上の人口を誇る中国で初めてといえるノーベル賞の受賞が実現した。しかし、その受賞者が反体制家の劉暁波氏というのはあまりにも中国共産党政権にとってお気の毒なことである。
尖閣問題で調子に乗りすぎると、こんなことも起きるのだなと感じた次第である。