◎ 政 治 ◎ 尖閣ビデオの流出
2010.11.05
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尖閣沖の中国漁船の衝突などの模様を記録したビデオの流出がマスコミをにぎわしている。起こるべくして起こったといえよう。私は、10月22日の法務委員会において、尖閣諸島の中国船長釈放問題で官邸の政治的判断(カン密約説。カンは官邸のカン、管総理のカンで検察にすべてをおっかぶせる密約)があったかどうかに関して、柳田法務大臣に対して私は、「あえて忠告しますけれども、役人をやめたら、いや、実はこうだったという人が出てきますよ、本当に。核密約説は四十年前のことですけれども、やはりこういうことだったんだねというふうになったわけですから。いや、実はこうでしたと一人だれかが発言するだけで大問題になるわけですよ。」と述べた。
まさに、国民に知られると都合が悪いことをどんなに隠蔽しようとしても、たった一人の内部告発ですべてが明るみにでるのである。
いずれにせよ、このビデオを見たものはいかに中国漁船がわが国の海上保安庁の巡視船に対して悪意をもって体当たりしてきたかはっきりと分かったであろう。まさにまかり間違えば、船が沈んだり、事故で関係者が死亡するような、危険きわまりない行為であり、中国船長及び乗組員達関係者は厳罰に値する。同じような行為を日本漁船が中国や韓国・北朝鮮、ロシアの領海近辺で行ったら、間違いなく銃撃されたり(場合によっては射殺)、逮捕、拘留後、処罰されたであろう。
今回の事件は、わが国の国家主権に対する重大かつ悪質なる挑発であるとともに、別に中国人だとか日本人だとかいうことではなく、明らかに違法行為、犯罪行為であり、処罰の対象なのである。