小林よしのり氏の「わしズム」
本日(4月5日)発売の「わしズム」(春号、小学館)を近くの書店で購入した。これまで何回もこのブログで紹介した「拒否できない日本」、「国富消尽」の著者である関岡英之氏が寄稿されているからだ。
その中に、昨年6月7日に衆議院郵政民営化特別委員会で私が竹中大臣にした質問のやりとりが引用されていた。私城内は、アメリカの日本に対する年次改革要望書の存在を踏まえ、過去一年間に政府郵政民営化準備室が何回郵政民営化問題について協議したか竹中大臣に質問した。竹中大臣より、過去一年間でなんと17回と予想ははるかにこえる回数の日米間の協議があったことが答弁であきらかになった。私は皮肉を込めて、まさかわざわざアメリカが日本の担当者とお茶のみ話しをするために来ているわけではないだろうということを申し上げた。主要新聞はほとんどこの注目すべき国会のやりとりを記事にしなかった。あとで知ったが、記事にしたのは意外にも日本共産党の機関誌「赤旗」一紙だけだったようだ。マスコミは時々自分の都合だけの「報道の自由」のために「国民の知る権利」をふりかざすことがある。しかし、結局日本のマスコミは売り上げ第一主義のためなら時の権力にもおもねるということが分かった。「国民の知る権利」のためといいつつ、それを無視して恣意的な選択で情報操作をする。
戦争中あれだけ軍部の手先となって国家国民を戦争に駆りたてておきながら、敗戦後は手のひらをかえしたようにアメリカのGHQの意のままに(検閲まで受けながら)、戦前戦中の日本を断罪するという我が国のマスコミの節操のなさは今も変わっていないのだろうか。北朝鮮の拉致疑惑に対してつい数年前まであれだけ沈黙し続けたマスコミの前科を見るだけでその本質が分かろう。だから私はいかにネットで自分城内実について誹謗中傷がなされようが、かまわないと思っている(事実無根のものが多く不愉快ではあるが)。自由な個々人の表現、意見発表を通して、TV新聞が報道しないほんの一握りの真実が心ある庶民に伝われば良いと思う。もっとも人権擁護法案が成立すればそれもおしまいであるが。
小林よしのり氏が責任編集長をつとめる「わしズム」を今回はじめて手にした。漫画もあり、とてもセンスの良い季刊誌である。この「わしズム」を愛読することによって、現代の若者たちは戦後の型にはまったどこか自虐的なものの見方から、より自由な視点と発想で日本や世界の流れをとらえることができよう。私もおすすめする一冊である。先週小林よしのり氏の「目の玉日記」も買ったがこれは本当に目の病気のことが良く分かるだけでなく、ユーモアあふれおもしろくて腹を抱えて笑えた。笑いで寿命が何日か延びた気がする。これもおすすめである。
小林よしのり氏とは、ご縁あって西部邁氏のご子息が経営しているイタリアレストランで四年ほど前に食事をご一緒させて頂いて以来で、その後お会いしていないが、氏のご活躍ぶりに触れてうれしいかぎりである。小林よしのり氏の(特に両目の)ますますのご健勝ご発展をお祈り申し上げる。
4月5日(水)