国語教育
2006.04.16
政治
今年小学校一年生になった長男の国語教科書(光村図書「こくご一上」)を見て愕然とした。ほとんどがひらがなで漢字がごくわずかである。自分は小学校一年から四年までドイツの小学校で過ごしたが、毎週土曜日に授業があった日本語補修校(自分は一度も出席しなかったが)から頂いた小学校一年生の国語教科書にはもっと漢字があったのを覚えている。
自分の父親の代の戦前戦中の国語の教科書は今の教科書のようにカラー刷りではないが、美しい日本語が書かれており、漢字も豊富であった。ひらがなばかりでなく、漢字にルビをふれば良いと思うが、どうしてこんなにうすっぺらい教科書になってしまったのであろうか。ゆとり教育といっても日本の伝統文化を教えるゆとり教育は良いが、それよりももっともっと国語教育をして欲しい。
自分の長男の小学校に週一回英語の授業がある。たった週一回だけでどれだけ効果があるか疑問である。それよりも毎日有線放送でキッズ英語を聴かせた方が英語が上達するのではないか。しかし、英語よりもまずは国語である。当用漢字がまだおぼつかない小学生に英語を教えるということをどこかおかしいと思わないような社会風潮になってしまったのは残念でならない。
4月16日(日)