◎ 政 治 ◎ きょう生まれた子どもに700万円の借金?
2011.11.01
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昨日の衆議院本会議において、先週の野田総理の所信表明演説に対する代表質問が行われた。
谷垣総裁への答弁で野田総理が「きょう生まれた子ども1人の背中に700万円の借金がある」とまたぞろ所信と同じことを朗々と述べ立てたのにはあきれはてた。
先日のブログにも書いたが、いったい何の根拠があって、新生児に700万円の借金があると言うのか。
多くの国民は汗水流して働いて得たお金をこつこつ金融機関に預貯金している。それを国はありがたく拝借して、国債を買ったり何なりと運用させていただいているのである。国民は、借金を抱えているどころか「債権者」なのである。その債権者たる国民を、しかもあろうことか新生児にいたるまで、借用書もないのにあたかも借金地獄にあるような表現をするのはいかがなものか。万が一日本が財政破綻するとすれば(するわけはないが)、それは国民ではなく、政府、特に財務省のせいに他ならない。そうした点を知ってか知らでか、財務省の言いなりになって同じ言を繰り返す野田総理に、「政治主導」の面影はもはや見られない。
少なくとも、このようなセンセーショナルなことを、一国を預かる総理がしかもあのような場で言うのであれば、どうしてそうなのかきちんと論拠を示すべきである。こうした点については、近々、質問主意書を提出してはっきりと政府に見解を質すつもりである。
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