衆議院議員 静岡県第7選挙区城内 実

活動報告及びお知らせ
国家国民のための信念を貫く男 信念

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◎ 政 治 ◎ 日米首脳会談でのやりとり

2011.11.16 ピックアップ

 先般の日米首脳会談でTPP交渉参加方針について、野田総理が「すべての物品、サービスを貿易自由化交渉のテーブルにのせる」と発言したとアメリカ側が発表したことについて、今日の参議院予算委員会で早速手厳しい追及があった。野田総理が失礼ながらまさに必死に否定されていたのが大変印象に残ったが、たぶん本当にそこまでは言っていなかったのであろうと、信じたいがみなさんはどう考えるか。だって、野田総理ご自身が、自身たっぷり国益が第一で、守るものはしっかり守ると大見得をきったばかりではないか。
 この件についてはアメリカはちょっとひどいなと思った。なぜなら、野田総理は実に懸命になって、「TPPへの交渉参加に向けて関係国との協議に入ることにした」という不明瞭な表現で国民の失笑を買ってまでAPECの場で事実上の交渉参加表明をしたのである。これは鳩山・菅政権が普天間基地問題等で文字どおり「へたを打ち」、それにより買ったアメリカの怒りを鎮めるためのたぶんお土産であったはずだ。実際、日本の交渉参加方針表明を受けて、カナダやメキシコなどが雪崩を打ってTPPへの参加に意欲を示したのだから。
 にもかかわらず、アメリカは野田総理に感謝するどころか冷や水を浴びせたのである。アメリカ側の発表は、わが国の同名政党と同じく次の選挙が危ぶまれる民主党オバマ大統領の得点稼ぎのための国内向けPRだったかもしれない。が、それにしても嘘でもいいからアメリカは野田総理に配慮し、口裏をあわせるべきであった。おかげで「盟友」野田総理はこれからさらなる集中砲火を浴びるだろう。いっそのこと徹底的に属国よろしく「トラスト・ミー(私を信じてください)」とオバマ大統領にいっておいたらもう少し配慮してもらったかもしれない。
 また、野田総理は日本国民をさしおいてここまでアメリカ国民のためにがんばっておきながら、野田総理は12日に開かれたTPP参加国が集まった首脳会合に出席できなかったとのこと。その理由についてシンガポールの首相が「日本の参加がまだ正式決定されていないからだと思う」と述べたらしいが、なんともひどい話だ。
 民主党のお好きな「政治主導」で素人外交をするとこういう羽目になるのだと今回あらためて強く感じた次第である。外交の要諦は、国益および国民の生活を守るために、したたかに相手のペースにのらないように、譲るものは譲るふりをしてしっかりとるものをとることなのである。
 
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