◎ 政 治 ◎ 会期末
2011.12.09
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本9日、第179臨時国会が閉会した。今国会の政府提出法案の成立率は34.2%、平成に入って最低の数字である。
いうまでもなく国会は立法府であり、国会議員の最大の仕事は法律を審議し、成立させることにある。震災復興関連法案を成立させたことは一定の評価を与えるものであるが、他方で郵政改革法案や国家公務員給与引き下げ法案(その賛否はともかく、復興財源として政府が掲げているものである)など重要法案の多くは先送りにされた。これでは職務怠慢と見られてもしかたがない。
与野党は、震災原発の災禍に見舞われた本年だからこそ粛々と審議を進めるべきであった。野党も相当協力してきた。にもかかわらず、民主党政権は一川保夫防衛大臣や山岡賢次国家公安委員長ら著しく適格性に欠ける大臣をかたくなに擁護し、与野党協議の機会を反故にしてきた。権力維持に汲々とする態度は、まさに政権末期を思わせる。
もっとも野党も野党で国民から政局ばかり重視しているように見られてきたことは反省すべきであろう。私とて、野党系無所属議員の一員として忸怩たる思いはある。
来年初めに開会の通常国会は第180国会、いわゆる「キリ番」である。与野党は気持ちを新たに生産的な議論を行い、国家国民のために職務を遂行しなければならない。
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