郵政民営化見直し法案が衆議院で賛成多数で可決された。私も当然賛成した。
　改正案は全体としては５５点くらいの出来だと思う。もっともがん保険など新規事業参入ができないという両手を縛られた状況から脱することができること、そして日本郵政株３分の１超を政府が保有し続けることで郵政グループ経営全体のグリップを政府が引き続き持てることになることは評価してよいと思う。国家国民のための郵政を取り戻す一歩にはなるだろう。
　ところで、私はＰＴや総務会で最後まで原理主義的主張を行った新「抵抗勢力」の動きに注目していたのだが、採決では自民党から中川秀直議員、菅義偉議員、小泉進次郎議員の三人しか造反者が出なかった。ちなみに郵政民営化当時、幹事長としてブルドーザーのようにわれわれ反対派を踏みつぶした武部勤議員は法案に賛成した。
　私は郵政民営化法案に反対したことで離党勧告まで受けたのだが、今回、執行部がどう出るかと思えば、欠席した平将明議員を含めて口頭の厳重注意で済ませたとのことである。当時と比べればなんと軽い処分であろうか。
　まさに隔世の感である。