わが国南鳥島周辺の排他的経済水域においてレアアースが大量に発見された。現在の国内消費量にして実に230年分に及ぶという。実に喜ばしいことである。発見に尽力された探査チームに心より敬意を表したい。
　採掘に向けてはさまざまな技術的障害、課題があるようだが、これこそ、国家百年の計に資する戦略的事業である。巨費を投じてでも行わなければならない。 国会はくだらない政局を超えて、立法的な側面から、こういった流れを支えていかなければならない。その点、自民党の資源確保推進法案が速やかに審議、可決されしっかりと施行されるべきだ。
　さらには今回の発見がわが国における新エネルギー開発利用の進展、とりわけわが国大陸棚に埋まるメタンハイドレードや「石油を作る藻類」オーランチオキトリウムなどの研究開発と将来的な利用につながることを切に望むとともに、私もこうした政策には積極的にかかわってまいりたい。
　なお、これまで中国は姑息な資源外交によってわが国経済界を振り回してきた。結果、経団連系の企業は中国の言いなりになっていたわけだが、近い将来掘削が始まればこうしたこともなくなることを期待する。
　とはいえ、中国はまるで19世紀の帝国主義諸国のように資源確保には貪欲な国である。共同開発をさせろとか言い出してくるかもしれないし、南鳥島も「岩礁」であるといった奇怪な理屈を持ち出してこないともかぎらない。
　わが国は毅然として国土、領海、国境を守るという意思をあらためて、内外に強く、広く示さなければならない。
 
※私の著書『政治家の裏事情』（幻冬舎刊）もすでに二刷り刊行、おかげさまでご好評いただいております！是非ご一読ください。下のバナーをクリック！