◎ 政 治 ◎ 前代未聞の総理親書の返送
野田総理が韓国李明博大統領あてに送った親書が送り返されたとのことである。
李大統領の竹島上陸や天皇陛下への謝罪要求発言等につき「遺憾の意」を示し、竹島問題の国際司法裁判所への提訴を提案するという内容であり、どれも韓国にとっては、まともに回答できない問題であることは理解できる。
だからといって、一国の総理が送った親書を一顧だにせず送り返すというのは、国際儀礼上前例のない大変非礼な対応である。それ以前に、現代国際社会において同じ土俵で外交関係を行っている国とは思えない、きわめて前近代的で非常識な行為である。
韓国にとってやましいと書いたが、韓国が、もし応訴して国際司法裁判所で紛争解決手続きに入れば必ず負ける、ということをよくわかっているに違いない。サンフランシスコ条約によって日本領土とされた竹島を、昭和27年韓国は国際法上なんら根拠のない「李承晩ライン」なる一方的な線引きをどさくさまぎれに設定し、わが国主権回復前に竹島の不法占拠を開始したのである。昭和27年と言えば自衛隊が設置される2年前、わが国は文字通りの「丸腰」であった。盗人猛々しいとはまさにこのことではないか。
天皇陛下に対する暴言はわが国民に対する侮辱であり、到底許せないが、竹島についての李大統領の「問題提起」は皮肉をこめていえば、むしろ肯定的にとらえるべきだ。50年以上の間、外交的配慮で問題を先送りしてきたわが国政府が、ようやくこの問題について真剣に考えようとしているのだから。
これを奇貨として、わが国は竹島領有について国際攻勢を強め、あらゆる合法的手段と出来うる限りの資金を用いて、わが国の正当性を国際社会に知らしめ、竹島からの韓国不法占拠者の退去とわが国実効支配の復帰を求めるべきである。韓国も、反論があるというのなら外野で騒がず、堂々と国際司法裁判所という法廷でそれを主張すればよいのだ。
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