◇ コ ラ ム ◇ キリンビールの歌
2007.12.02
コラム
最近入手した戦前のレコードの中にビクタの宣伝盤の「キリンビールの歌」(西条八十作詩、中間晋平作曲、藤本二三吉歌)と「キリンビール酒場の唄」(同作詩、作曲、徳山璉歌)がある。
「キリンビール酒場の唄」の一番の歌詞は、「どうせ飲むなら巨い(でかい)のでのみな、娑婆も地獄もひとのみに、飲んでたたけば五尺の身体、世界呑むよな音がする、男ァ気で持つビールはキリン、酔って眺めりや日本は狭い、ぐんと伸せ伸せ五大洲」である。
このように戦前から各社の委託盤が多数ある。戦前から今のサッポロビール傘下の恵比寿ビールがあったが、私がこれまで10年生活していたドイツはそれこそ何百年も前からビール純粋法(Reinheitsgebot)が存在していた。今でも南ドイツのバイエルン州ではビールが滋養強壮剤として扱われている。
戦前に藤山一郎の歌で「ビア樽ポルカ」が吹き込まれたが、このレコードも数少ない。