◇ コ ラ ム ◇ 自転車
今日の午後、子供たちが自転車の練習をしていた。小二の長男は近所の自転車屋さんで買ったぴかぴかの自転車をころびながら一生懸命乗っていた。幼稚園生の次男は支援者の方からいただいた補助輪つきの自転車をこいでいた。ふと自分の子供の頃を思い出した。私が最初に自転車に乗ったのは、5歳の幼稚園生の頃であり補助輪つきであった。最初にのってから数日間のうちに近所のこどもたちが一度に大勢乗って壁にぶつけて大破したことを懐かしく思い出す。姉にさんざん怒られた。
補助輪なしの自転車は私が小学生一年生のとき両親から買ってもらった小さなスピードメーター付のものである。当時は西ドイツのボンにいたので、ライン川をずっと一時間かけて南の水泳場まで時速20?30キロで下った。それから一年後にバートゴーテスベルク(BadGodesberg)の自宅の近くの電柱に自転車もろともぶつかり、自転車は大破、あごに5針縫う傷を負った。それでも泣かなかった。今でも私のあごの下にその傷が残っている。
生来、きゃしゃな体型でありながら、極めて無鉄砲な性格ゆえに母を心配させた。その母も今では病床にある。母親を心配させるような息子は親不孝者であると反省することしきりである。
自転車といえば、戦後のイタリア映画の「自転車泥棒」が懐かしい。この映画は私が好きな映画の一つである。高校生のときにろくに勉強もせずに名画を上映する映画館に通ったときにはじめて見た映画である。今でもDVDやビデオが簡単に手に入るので、是非とも若い人たちにも見ていただきたい。
追伸:先日北海道の支援者の方から、月刊『正論』二月号誌上の小堀桂一郎東京大学名誉教授が書かれた『「精神の無政府状態」克服のために』の論文の中に関岡英之氏と私城内実のことが言及されているとのこと。確かに『正論』二月号の73ページに書かれてあった。このブログの読者の方も是非とも読んでいただきたい。