◎ 政 治 ◎ 安倍総理アフリカ訪問への中国の過剰反応について
2014.01.10
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安倍晋三総理大臣が今月9日から15日の日程で、中東・アフリカ4カ国を訪問する。
こうした安倍総理のアフリカ外交強化の方針に対して、中国の外務省報道官は8日、「もし、ある国がアフリカ諸国を利用し中国に対抗しようと思うなら、その陰謀は実現するはずがない」、「各国がアフリカとの協力を進める際は、まず気持ちをアフリカ諸国国民の福祉の向上に傾けるべきで、ゆがんだ考えを持つべきではない」と述べたそうである。
アフリカ外交において、「まず気持ちをアフリカ諸国国民の福祉の向上に傾けるべき」というのは至極もっともである。
そもそも、安倍総理の今回の訪問目的は、経済支援及び2020年東京五輪に向けたスポーツ交流であり、まさに「アフリカ諸国国民の福祉の向上」のためであって、なんら「陰謀」などではない。
中国は、一体なぜこれほどまでにわが国に対して神経過敏になっているのであろうか。
技術移転にも雇用拡大にもならない政権中枢との癒着による「ハコモノ」ばかりの援助で、アフリカ諸国の国民からそっぽを向かれはじめているのは果たしてどこの国であったか。本当にアフリカで「陰謀」を張り巡らせているのはどこの国だろうか。
大国を称するのならば、大国らしく、大人の対応をしてほしいものである。