◎ 政 治 ◎ 「責任野党」とは
2014.02.01
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安倍総理の施政方針演説等に対する各党の代表質問が行われた。
各党の政府に対する姿勢は様々である。
海江田民主党代表は「すり寄ってくる野党は良い野党、批判する野党は悪い野党と言いたいのか」「安倍総理と真正面から対峙する」という。
結いの党の江田代表は「自民党に対抗しうる野党がなければ緊張感もない」と与党との対決色を押し出した。
生活の党の鈴木克昌幹事長などは、憲法9条解釈などに関して、かつての左翼陣営を思わせるような質問を行った。元自民党系議員が率いる政党であるにもかかわらず、である。
他方で、みんなの党の渡辺代表などは「(安倍政権に対し)我々は真摯かつ柔軟な協力を惜しみません」と述べ、経済や安全保障に関する積極的な提言を行った。
安倍総理は施政方針演説で
「政策の実現を目指す『責任野党』とは、柔軟かつ真摯に、政策協議を行ってまいります」
と述べた。
野党が政権与党に「何でも反対」というのは時代錯誤であるし、あまりに無為無策である。他方、政権与党に付きしたがうだけというのでは、国民がその政党に存在価値を見出せないであろう。
是々非々で政策論議を行い、建設的な提言を行える「責任野党」は果たしてどこの政党なのか。というか、どこの政党のどの議員なのか(それくらい野党は、日本共産党を除いて、党内ばらばら)。
今後、「責任野党」というものを慎重に見極めなければならない。