◎ 政 治 ◎ 日朝協議
2014.04.04
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日本と北朝鮮は3月30日から31日にかけて、北京で外務省局長級による政府間協議を開き、拉致問題などで対話を続けることで一致した。
これまで「拉致問題は解決済み」としてきた北朝鮮が拉致問題の議論を拒まず、対話を継続するとしたことは一歩前進と言える。
とはいえ、今回北朝鮮は厳しい経済状況を背景に態度を軟化させたのであろうが、過去にはいったん約束した拉致被害者の再調査を反故にしたこともある。
先日も日米韓首脳会談に合わせたタイミングで弾道ミサイルを発射するなど、挑発行為は続いている。
協議の中で北朝鮮は経済制裁の緩和を求めたとのことだが、安易に北朝鮮への圧力を弱めるようなことは厳に戒めねばならない。
我が国は、拉致や核、ミサイル問題の解決なくして国交正常化なしという原則を崩すことなく、粘り強く交渉を継続していかねばならない。