◎ 政 治 ◎ 中国による西沙諸島をめぐる事態に対し自制を求める決議
2014.06.25
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既に旧聞にぞくするが、去る11日、私が理事を務める衆院外務委員会にて、「中国による西沙諸島をめぐる事態に対し自制を求める決議」が日本共産党を含む全会派の賛成で採択された。
本決議は、私が各党との折衝を担当し、案文作成に携わったものであるが、南シナ海において中越間の対峙が未だ続いており、緊張が高まっている事態を受け、関係各国に対して自制を求める内容となっている。
海洋国家たる我が国として、南シナ海の緊張状態は看過できない問題である。
以下に全文を掲載するので、是非ご一読いただきたい。
中国による西沙諸島をめぐる事態に対し自制を求める決議
中国による、西沙諸島周辺の境界未画定海域における一方的な掘削活動の着手及び進入禁止区域の通告により、中越間の対峙が未だ続いており、南シナ海における緊張が高まっている。先般のG7ブリュッセル・サミット首脳宣言でも指摘されたように、威嚇、強制又は力による領土又は海洋に関する権利を主張するためのいかなる者によるいかなる一方的な試みも、断じて容認できない。
南シナ海の平和と安定は、海洋国家である我が国のみならず、国際社会全体の関心事項であり、対話を通じ、平和的に問題が解決されるべきである。本委員会としては、政府に対して、米国、並びに、ASEAN諸国をはじめとする各国との連携を強化するとともに、関係国に対し、緊張を高める一方的な行動を厳に慎み、関連国際法を遵守して自制的に行動することを強く求めていくよう要望するものである。
右決議する。