◇ コ ラ ム ◇ テロとの戦い
2015.01.16
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フランスのバルス首相は13日、国民議会(下院)で演説し、「フランスはテロとの戦争に入った」と宣言し、治安対策の強化に乗り出す方針を表明しました。
時を同じくして昨日、わが国では20年前の1995年3月に起きた地下鉄サリン事件の際に現場で対応した警察官の無線通信の録音テープを警視庁が公開しました。発生当時は、爆破テロの疑いが持たれるなど、錯綜した現場の様子が明らかになっています。
このようにテロは決して他人ごとではありません。わが国でも実際に起こった経験があり、またこれからも起きる可能性が大いにあります。
また、私が関わった一昨年アルジェリアで起きた邦人等の人質テロ事件のように、国内だけではなく海外で邦人が巻き込まれる場合もあります。
テロとの戦いは長くて厳しい道のりですが、われわれもバルス首相のこの決断と同様、治安対策とそれに付随する情報収集の強化を国内外問わず一刻も早く行うべきでしょう。