外務委員会
2016.09.15
政治
14日、国会閉会中ではありますが、衆議院の外務委員会が開催されました。
北朝鮮による核実験を受けて、北朝鮮の核・ミサイル技術の能力や、日米韓の防衛体制、国連安保理決議第2270号に基づく制裁措置の履行状況や、我が国独自の制裁措置等についての質疑が行われました。
質疑でも取り上げられましたが、国連安保理決議に基づく制裁については、これまで中国企業の密輸等により制裁を骨抜きにされているのではないかとの懸念があります。中国は、新たな採択決議に同意したと報道されていますが、米国が作成した国連安保理の草案には、石油輸出禁止という強力な制裁も含まれており、制裁の中身については交渉の難航が予想されます。制裁の実効性を確保することが肝要です。
最後に、外務委員会では、国連安保理での取組や我が国独自の措置を通じて、北朝鮮への圧力を強化すること、そして対拉致問題の解決を求める抗議決議が全会一致で採択されました。制裁は強化しつつ、他方で、対話の道を完全に閉ざすことなく拉致問題の解決に取り組まねばなりません。