ロンドン襲撃事件を受けて
2017.03.27
政治
22日(現地時間午後2時頃)、英国ロンドンの議事堂(ウェストミンスター宮殿)周辺にてテロ事件が発生しました。襲撃は単独で行われ、刃物を使用し3人を殺害し、車を使いウェストミンスター橋で歩行者を連続で轢き、議事堂を囲む柵に追突しました。その場で現地の警察により犯人は射殺されました。
今回の事件にて犠牲になられた方に深く哀悼の意を表しますとともに、負傷された皆様にお見舞いを申し上げます。
犯人については襲撃直後に射殺されたため、いかなる動機だったのか未だ不明でありますが、殺害の方法としてナイフを使用し、車にて突撃をはかるなどといった特徴があります。このような犯行の特徴はいわゆる過激派組織「イスラーム国」が昨年7月フランスのトラックを使用した襲撃事案や同年11月米国オハイオ州にて刃物で襲った事案と似ております。
しかし、もう一つの特徴であります事件前後のイスラーム国による「犯行声明」がないことから、過激派思想に心酔したいわゆるローンウルフ型のテロの可能性があります。
また、事件が生じた、ちょうど1年前のこの日はブリュッセルにてテロ事件が生じたことや、昨今の有志連合によるモスルの空爆情報にも注意が必要です。
いずれにせよ、テロは断固として許すことができず、今後海外からの流動が多くなる我が国においては、未然にテロを防ぐ体制を早急に整えることが喫緊の課題であり、国際社会と連携しテロ無き社会を取り戻して参ります。