◇ コ ラ ム ◇ 日本社会が病んでいる
2008.06.09
コラム
昨日秋葉原でおきた通り魔殺人。本当にぞっとした。亡くなった方々には心からご冥福をお祈りする。
こういう事件がおきるとすぐ警察はなにをしていたのだとか、ナイフの所持をもっと規制すべきではないかなどの声があがるが、今回のような事件は本当に防ぎようがない。
医療でいうと対症療法ではなく体質改善からはじまり免疫力を高めるような根本的な荒療治が必要だ。
そう、日本社会が病んでいるからこそ、日本人一人一人の価値感を大幅に変えていかなくてはならないのだ。それは、藤原正彦先生との対談でもふれたように、日本人の原点にたちかえって目に見えないものを大切にすることである。目に見えないものとはなにか、人と人との信頼関係、共存共栄、いのち、しあわせ、環境、食の安全、健康、神仏のご加護、夢、郷土愛、伝統・文化、世界平和などである。思いつくままに並べてみた。
目先のモノやカネ中心の行き過ぎた物質文明が日本社会をだめにしている。21世紀は精神文明の時代である。日本がそこで大きな使命を果たさなければならない。共存共栄、和の精神。しかも、諸外国にだまされずに、しぼりとられずに戦争をしかけられないように、したたかに国際社会の中でやっていく。
これからは、教育、環境・エネルギー、食糧の問題を中心に大胆な変革が必要だ。今のような閉塞感あふれる日本社会ではなく、日本国民のみならず世界のひとびとに夢と希望を与えるような技術(環境、航空宇宙)をうみだし、活力あふれる社会になければならない。みなさんどう思われるか?