◇ コ ラ ム ◇ 「森林=林業」か「自然林」
2008.06.29
コラム
29日(日)のサンデープロジェクトの林道をはじめとする旧緑資源機構に関する番組は衝撃であった。その番組の中で私が密かに尊敬している熊本の平野虎丸さんが水源涵養機能が高い広葉樹をわざわざ国民の血税を使って伐採して針葉樹を植えていることを指摘されていた。地元の浜松に講師としてこられた宮脇昭先生も針葉樹が植えられていて根が浅いところをテレビ画面で示されていた。
残念なことに材価は低迷しており、林業関係者は大変な思いをしている。だから国も県も市町村もなんとかしないといいけない。しかし、だからといって山のてっぺんまで間伐して針葉樹を植える必要はないのではないか。天然の広葉樹がなくなると動物たちはえさを求めてふもとの農村集落まで降りてきて農作物をあらす。いわゆる限界集落で自給自足同然の生活をしておられる方々にとっては大変なことである。
決められた予算を機械的に執行するのではなく、必要なところに、それこそ地元の人間と動物たちがすみわけができるように、ふりわけるべきではないだろうか。
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